サプリメントを上手く取り入れて老化を遅らせよう

コエンザイムQ10は妊活に役立つ有効成分です

肉や魚に含まれる脂溶性の成分、コエンザイムQ10は、エイジングケアに効果があると人気です。その上、不妊の改善効果が認められたため、コエンザイムQ10を不妊治療に用いるクリニックも増えています。まず、不妊の原因のひとつに卵子の老化がありますが、コエンザイムQ10には強力な抗酸化作用があるため、卵子の老化を最小限に食い止めることができます。さらにコエンザイムQ10には、卵子が成熟するプロセスを促進する作用があります。卵子は卵母細胞が成熟したもので、この過程で重要な働きをしているのがミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官です。

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このミトコンドリアがエネルギーを作る際に、必要となる成分がコエンザイムQ10です。

女性の不妊改善だけでなく、男性がコエンザイムQ10を積極的に摂取することでも、妊娠率が高まります。精子が運動するためにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを作り出しているのがミトコンドリアです。コエンザイムQ10はミトコンドリアを活性化し、その結果、精子の運動率が向上します。

また、コエンザイムQ10の摂取によって精液中の抗酸化力がアップし、精子濃度が高まったという海外の研究報告もあります。さらにコエンザイムQ10には、精子のDNAを保護する作用もあります。精子濃度や精子の運動能力などが基準値より劣る疾患をOAT症候群と呼びますが、コエンザイムQ10には、このOAT症候群の改善効果が認められています。

コエンザイムQ10は、レバーなどの肉類、イワシや鮭、マグロ、そしてブロッコリーやキャベツなどに含まれています。

その他、牛乳やアーモンドにも入っていますが、どの食品も含有量が低い上に、吸収率が10%ほどしかないため、サプリメントの利用が効率的です。不妊改善のためにコエンザイムQ10を摂取する場合は、抗酸化作用に優れたビタミンCやEとともに摂取すると、さらに効果があります。一般的な健康維持のためにコエンザイムQ10を摂る場合の目安は、1日当たり30mgから300mgです。不妊改善のためには30mgから始めて、体調を見ながら増やすと良いでしょう。

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